jaフォントマッピング

フォントマッピング

フォントマッピングとは

「翻訳済みファイルを適用」を実行すると、書き出し時に記録された日本語フォントを、翻訳先言語に適したフォントに自動で置き換えます。この対応関係を定義したファイルがフォントマップです。

例:日本語フォント UDShinGoPro-Light → 英語では RobotoCondensed-Light、中国語(簡体字)では NotoSansSC-Light に置き換える


フォントマップファイルの種類

プラグインフォルダ内の mappings/ フォルダに 2 つのファイルがあります。

ファイル役割
font_map_jp.json標準フォントマップ(aiRosetta が提供する既定の対応表)
font_map_custom.jsonカスタムフォントマップ(ユーザーが追記・上書きするファイル)

両ファイルが存在する場合、カスタムフォントマップの設定が標準フォントマップより優先されます。カスタムマップで空文字列("")に設定された項目は、標準マップの値を上書きしません。

標準フォントマップの収録範囲

font_map_jp.json には、日本の DTP で広く使われているゴシック体・明朝体・丸ゴシック体を中心に多数のフォントが収録されています。ただし網羅的ではなく、ゴシック・明朝・丸ゴシックも収録されていないフォントがあります。また、以下のような書体は原則としてマッピングが設定されていません。

  • デザイン系書体
  • 手書き系書体
  • 筆書体

これらのフォントを翻訳先言語のフォントに置き換えたい場合は、aiRosetta FontMapper を使って自分でマッピングを登録してください(→「カスタムフォントマップの編集」)。


フォントマップのフォーマット

{
  "日本語フォント名": {
    "id": 1,
    "en": "英語用フォント名",
    "zh-CN": "中国語簡体字用フォント名",
    "zh-TW": "中国語繁体字用フォント名",
    "ko": "韓国語用フォント名"
  }
}
  • フォント名は Illustrator が使用する PostScript 名で記述します。
  • 対応フォントがない言語は空文字列("")を設定します。空文字列の場合、そのフォント名はマッピングされません(書き出し時のフォント名がそのまま適用されます)。

カスタムフォントマップの編集

カスタムフォントマップの編集には、aiRosetta FontMapper(aiRosetta に付属する補助パネル)を使う方法と、JSON ファイルを直接編集する方法があります。

aiRosetta FontMapper を使う(推奨)

aiRosetta FontMapper は、Illustrator 上でテキストを選択してフォントを取得し、font_map_custom.json に登録するための GUI ツールです。PostScript フォント名を調べる必要がなく、選択操作だけでマッピングを登録できます。

手順

  1. Illustrator でフォントを登録したい日本語のテキストフレームを選択する
  2. FontMapper パネルの「日本語フォント」横の「設定」ボタンをクリックする → 選択中テキストの日本語フォントが取得される
  3. 次に、対象言語のテキストフレームを選択して、各言語の「設定」ボタンをクリックする (英語・中国語簡体字・繁体字・韓国語)——必要な言語だけ設定すれば構いません
  4. 「登録」ボタンをクリックして font_map_custom.json に保存する

注意:日本語フォントを変更すると、その時点で設定済みの他言語フォントがすべてリセットされます。日本語フォントは最初に設定してください。

JSON ファイルを直接編集する

font_map_custom.json をテキストエディターで開き、以下の形式でフォントの PostScript 名を追記します。id は他のエントリと重複しない任意の数値を設定してください。

{
  "GothicBBBPro-Medium": {
    "id": 1,
    "en": "NotoSans-Medium",
    "zh-CN": "NotoSansSC-Medium",
    "zh-TW": "NotoSansTC-Medium",
    "ko": "NotoSansKR-Medium"
  }
}

注意:JSON ファイルの記述に誤りがあると、適用実行時に「カスタムフォントマップファイルの読み込みに失敗しました。」というエラーが表示され、標準フォントマップのみが使用されます。編集後は JSON ファイルが正しい形式であることを確認してください。


フォントが見つからない場合の挙動

適用時に指定されたフォントが Illustrator にインストールされていない場合、そのテキストには「フォント不足」の状態でスタイルが適用されます。処理完了後にフォント不足の一覧が報告されます。

フォントをダウンロードするには、フライアウトメニューの「フォントをダウンロード」を選択してください。


言語の判定とフォントマッピングの関係

フォントマッピングは、ファイル名から検出された言語コードに基づいて適用されます。ファイル名から言語が判定できない場合は、フォントの置き換えが行われず、書き出し時のフォント名がそのまま使用されます。

言語コードの判定ルールについては 基本操作 の「言語の自動検出」を参照してください。