基本操作
ワークフロー全体の流れ
1. 日本語 AI ファイルを開く
↓
2. 「翻訳用ファイルを書き出し」を実行
→ デスクトップに _source.xml が作成される
→ AI ファイルを上書き保存して閉じる
↓
3. XML ファイルを翻訳者に翻訳してもらう
↓
4. 書き出し後に保存した AI ファイルを開く
5. 「翻訳済みファイルを適用」を実行
→ XML ファイルを選択する
→ スタイルが適用される翻訳用ファイルを書き出し
手順
- 対象の Illustrator ファイルを開く
- パネルの「翻訳用ファイルを書き出し」ボタンをクリックする
- 処理が完了すると、デスクトップに XML ファイルが作成される
- 「XMLファイルがデスクトップに作成されました。AIファイルをこのまま保存し、閉じてください。ファイル名: …」というダイアログが表示される
- ダイアログの指示に従い、AI ファイルを上書き保存して閉じる
出力される XML ファイルの名前
<AIファイル名>_source.xml同名のファイルがデスクトップにすでに存在する場合は、末尾に連番が付きます(例:デザイン_source_2.xml)。
処理対象のテキスト
デフォルト設定では、ひらがな・カタカナ・漢字を含むテキストフレームのみが書き出し対象になります。英数字のみのテキストフレームは処理されません。「すべて処理」オプションに変更することで英数字のみのテキストフレームも対象にできます(→ オプション設定)。
以下のテキストフレームは書き出し対象外です。
- ロックされているレイヤーまたはオブジェクトのテキストフレーム
- 非表示のレイヤーまたはオブジェクトのテキストフレーム
- 空白または空のテキストフレーム
書き出し後の AI ファイルの変化
書き出しを実行すると、Illustrator ファイルに以下の変化が生じます。
- 各テキストフレームにランダムな名前(識別子)が付与される
_aiRosetta_という名前のレイヤーが追加され、処理済みテキストフレームの位置に色付きの枠が描画される- 赤枠 + 黄色背景:正常に処理されたテキストフレーム
- 青枠 + シアン背景:フォント情報が取得できなかったテキストフレーム(復元時にデフォルトフォントが適用されます)
この変化を AI ファイルに保存することが、復元処理の前提条件です。書き出し後は必ず AI ファイルを保存してください。
重要:書き出し前の状態(
_aiRosetta_レイヤーのない状態)に戻したい場合は、保存せずにファイルを閉じてください。
エラーが出る場合
| エラーメッセージ | 原因と対処 |
|---|---|
| 「AIファイルが開かれていません。」 | Illustrator ファイルを開いてから実行してください |
| 「レイヤーがすべてロックされています。」 | 翻訳対象レイヤーのロックを解除してから実行してください |
| 「書き出すデータが見つかりませんでした。」 | 対象テキストがない、またはすべてロック・非表示になっています |
| 「一部フォントが取得できませんでした。」 | 青枠のテキストは復元時にデフォルトフォントが適用されます |
翻訳済みファイルを適用
前提条件
- 書き出し時に保存した AI ファイル(
_aiRosetta_レイヤーが含まれるファイル)が開いていること - 翻訳済みの XML ファイルが手元にあること
手順
_aiRosetta_レイヤーを含む AI ファイルを開く- パネルの「翻訳済みファイルを適用」ボタンをクリックする
- ファイル選択ダイアログが開くので、翻訳済みの XML ファイルを選択する
- 処理が完了すると「書式の適用が完了しました。」というダイアログが表示される
言語の自動検出
ファイル選択ダイアログで選択した XML ファイルのファイル名から、翻訳先の言語が自動的に判定されます。ファイル名に以下のいずれかの識別子を含めることで、フォントマッピングが正しく適用されます。
| 言語 | ファイル名に含める文字列の例 |
|---|---|
| 英語 | _en、_eng |
| 中国語(簡体字) | _zh-CN、_zh-Hans、_sc |
| 中国語(繁体字) | _zh-TW、_zh-Hant、_tc |
| 韓国語 | _ko、_kor、_kr |
例:デザイン_source_zh-CN.xml
ファイル名から言語が判定できない場合、フォントマッピングは適用されません(フォント名がそのまま使用されます)。
適用後の変化
- 各テキストフレームに翻訳テキストとスタイルが適用される
_aiRosetta_レイヤーが削除される
エラーが出る場合
| エラーメッセージ | 原因と対処 |
|---|---|
| 「AIファイルが開いていません。」 | Illustrator ファイルを開いてから実行してください |
| 「復元可能なAIファイルではありません。」 | _aiRosetta_ レイヤーを含む、書き出し済みの AI ファイルを開いてください |
| 「翻訳済みXMLファイルが選択されませんでした。」 | ファイル選択ダイアログで XML ファイルを選択してください |
| 「XMLに記載されたテキストフレームが見つかりませんでした。」 | 開いている AI ファイルと選択した XML の組み合わせが正しくありません |
Trados 連携について
翻訳支援ツール(CAT ツール)の SDL Trados Studio で XML ファイルを翻訳する場合、特定の設定を使うと複数テキストフレームの内容が 1 つのセグメントに結合されることがあります。aiRosetta はこの構造変化を自動検出し、原文 XML を参照して構造を再構築してからスタイルを適用します。
Trados の設定上の注意
以下の設定を組み合わせて使用すると、段落をまたぐセグメント結合が発生します。
- 「原文の編集を許可(Allow editing of source segments)」を有効にする
- 「段落を超えた分節の結合を有効(Enable cross-paragraph segmentation merging)」を有効にする
この設定を使った場合でも、aiRosetta は正しくスタイルを適用できます。
原文 XML ファイルの準備
Trados 編集が検出されると、aiRosetta は構造の参照元として書き出し時に生成した原文 XML(_source.xml)が必要になります。
原文 XML の検索は以下の順序で行われます。
-
翻訳済み XML と同じフォルダを自動検索する
-
以下のいずれかのファイル名に一致するファイルが見つかった場合、確認ダイアログが表示される
検索パターン 例 <ベース名>.xmlデザイン.xml<ベース名>_source.xmlデザイン_source.xml<ベース名>_ja.xmlデザイン_ja.xml<ベース名>_jp.xmlデザイン_jp.xmlここで「ベース名」とは、翻訳済みファイル名から拡張子と言語識別子(
_en、_zh-CNなど)を取り除いた部分です。 -
自動検索で見つからない場合、またはダイアログで「いいえ」を選択した場合は、ファイル選択ダイアログが開く
推奨:翻訳済み XML ファイルは原文 XML(
_source.xml)と同じフォルダに置いておくと、自動検索が機能してスムーズに進みます。